PRESS RELEASE

2022年 フォーミュラ1 サウジアラビアGP 決勝レース

今回のサウジアラビアGPでは、バルテリ・ボッタス選手のDNF ( Did Not Finished=リタイア)、周 冠宇(ジョウ・グアンユー)選手へのペナルティにより、ダブルポイントの獲得を逃し、アルファ ロメオ F1チーム ORLENは、大きな悲嘆に暮れることとなりました。レーサーの2人は素晴らしい走りを見せ、ポイント獲得への期待が高まりましたが、最終的には残念な結果に。しかしチームは、C42が十分に戦えるマシンであることをしっかり認識しており、次のレースでの復活を目指します。

フレデリック・ヴァスール(チーム代表):
「レース中はかなり良いペースをキープしていたが、このような結果で終わってしまったことはとても残念だ。前回に引き続き、今回もダブルポイント獲得のチャンスだった。しかし、幸運の女神は、今夜は私たちには振り向いてくれなかったし、何も獲得できなかった。バルテリは、6周目にしてエンジンの冷却関係のトラブルを抱えていたし、ジョウにいたってはリカルド(マクラーレン)との接触後、今回もアンチストール状態となり最後尾からのスタートとなったが、素晴らしい走りでトップ10目前まで順位を上げてきた。しかし、ドライブスルー・ペナルティ(違反車両に科される、ピットレーンを1回通過しなくてはならない罰則)で、そのチャンスも失ってしまった。これは大きな痛手だった。でも、これがレースだね。チームのモチベーションを上げて、素晴らしい走りを次のレースで披露したい」
バルテリ・ボッタス (#77):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー01/フェラーリ)
決勝: DNF(リタイア)
ファステストラップ:1:33.979 (31周目)
タイヤ:ミディアム(16周)-ハード(19周)-ミディアム(1周-DNF)
「6番手まで浮上して、良いレースができていたが、あんな所でリタイアしてしまったのは、本当に残念だった。エンジンの温度が上がりっぱなしで、その原因を突き止めなければいけなかったけど、エンジンを犠牲にしないためにもリタイアするしかなかった。そう、これがレースってものだよ。どんな問題が起きても、それを常に解決していかなきゃならないのさ。でも良い面だってあるんだ。今のマシンのコンディションはとても良好だ。今回また新たなステップを踏んだわけだが、まだまだスタートの段階だ。僕らはいい仕事をしてきているし、レース中の接戦も楽しんでいる。次のオーストラリアでまた状況が良くなっていることを期待していて欲しい」
周 冠宇(ジョウ・グアンユー)(# 24):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー02/フェラーリ)
決勝:11位
ファステストラップ:1:33.924(45周目)
タイヤ:ミディアム(16周)-ハード(16周)-ハード(34周)
「今回のレースは、市街地コースのF1を走る自信を与えてくれた、とてもいい経験だったと思いたいね。将来、きっと役に立つと思うから。でも全体的には理想とはかけ離れた結果だった。バーレーンよりも、良いスタートを切れたにもかかわらず、ターン1で、またもやアンチストール状態に陥ってしまったことに対しては、僕たちチームも一体何が起こったのか、しっかりと理解しなければならない。その後、18番手から順調に順位を上げ、今回もポイント獲得ができるだろうと思っていたけど、ドライブスルー・ペナルティは、そんな期待をうち砕いてしまった。次のオーストラリアGPでは、もっとスムースなレースができるよう願っているよ。実際、マシンの調子は悪くないし、またポイント争いにも加わることができると思うよ」