PRESS RELEASE

2022年 フォーミュラ1 イギリスGP 決勝レース

アルファ ロメオ F1 チーム ORLENは、困難な一日をイギリスGPで過ごすことになりました。幸いにも無傷であったものの、周 冠宇(ジョウ・グアンユー)選手は大クラッシュの犠牲となり、バルテリ・ボッタス選手はギアボックスの問題でリタイアせざるを得ませんでした。

フレデリック・ヴァスール(チーム代表):
「今日、最も重要なことは、ジョウがあのような大きなクラッシュから無傷で生還したこと、これに誰も異論はないだろう。私たちが目撃したのは本当に壮絶なクラッシュシーンだったが、これがポジティブな結果で済んだことは、FIAとF1が率先して行ってきた、安全性向上に向けた働きかけの素晴らしい結果であり、我々はそのことに改めて感謝しなければならない。F1というこのスポーツの安全性を向上させる作業に終わりはなく、今日、これがいかに重要であることかを思い知らされた。ジョウは無事で、来週のオーストリアでのレースへの出場も可能だ。8位を走行していたバルテリがギアボックスのトラブルでリタイアしたこともあり、今日は厳しいレースとなった。ポイントを獲得するチャンスを逃したのは残念だが、これがレースというものだ。レース中にバルテリが見せてくれたペースは安心できるものだった」
バルテリ・ボッタス (#77):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー01/フェラーリ)
決勝:DNF
ファステストラップ: 1:35.103 (19周目)
タイヤ: ミディアム(1周)- ミディアム(19周 - DNF)
「まず何よりも、今日の収穫はジョウが元気であることだ。大きな事故だったが、大事には至らなかったし、既にジョウにFIAからの認可が降りていることも喜ばしいことだ。今日は、ヘイロー(飛来するマシン残骸やパーツの破片などからドライバーの頭部を保護するためのコックピット保護装置)がF1における最大のイノベーションのひとつであること、そして近年いかにF1の安全性が向上しているかを、さらに証明することができたんじゃないかと思う。僕のレースに関しては、再スタート後に多くのチャンスがあったにもかかわらず、ギアボックスに問題が発生してしまい、最終的にはこれ以上のダメージを防ぐためにストップせざるを得なかった。ペースは良かったし、もっと大きなポイントを獲得できたはずなのに、残念な結果だと思う。厳しいレースだったとはいえ、ポジティブなこともある。コース上で見せたペースはいい兆候を示していたし、来週末のオーストリアでも競争力を発揮できると思う」
周 冠宇(ジョウ・グアンユー)(# 24):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー02/フェラーリ)
決勝:DNF
ファステストラップ: -
タイヤ: ミディアム(1周 - DNF)
「大きなクラッシュだったけれど、無事でよかった。サーキットのオフィシャルと医療チームの素早い対応は素晴らしかった。また、FIAとF1がマシンの安全性を向上させるために今まで行ってきたこと、そしてこれからも行っていくであろうことに感謝したい。マシン改良の一歩一歩が、実際に価値ある結果をもたらしているんだ。僕はこのことで、これまで以上に早くトラックに戻って、自分の好きなレースをしたいと思うようになった。来週のオーストリアが楽しみだ」