PRESS RELEASE

2022年 フォーミュラ1 バーレーンGP 決勝レース

2022年シーズンのF1開幕戦であるバーレーンGP。バルテリ・ボッタス選手は6位入賞、周 冠宇(ジョウ・グアンユー)選手は10位入賞という、両選手ともにポイントを獲得するという素晴らしい結果で、幸先の良いスタートを切ったアルファ ロメオ F1チームORLEN。

両選手ともに不利なポジションからのスタートであったにも関わらず、その攻めた走りでポイントに結び付けました。また、両者共に素晴らしいバトルを見せてくれたことも押さえておくべきでしょう。周選手は、何度も鋭いオーバーテイクを見せ、自身のF1デビュー戦に花を添えました。ボッタス選手は、自身が培ってきたこれまでの経験すべてを投げ打って、見事な結果をもたらしてくれました。

このレースで獲得した9ポイントにより、チームはコンストラクターズ・チャンピオンシップ4位という成績で、次戦のサウジアラビアGP(決勝:日本時間3/28)を迎えることになります。

フレデリック・ヴァスール(チーム代表):
「2022年シーズンの開幕にあたり、最初のレースで2台ともポイント圏内で完走出来たこと。これはまさにパーフェクトなスタートだった。チームはその技術をサーキットでしっかりと披露してくれたし、非常に不利なポジションからのスタートも、その技術によって覆してくれた。また、我々の立てた計画をサーキット上で実際に実行できたし、その計画自体を大きく進歩させることもできた。ある意味、これは我々のカムバックを予見する、非常に有望な兆しだと思う。今回、我々のマシンは、本物と言える競争力を証明したのだから。これからのシーズンはまだまだ先が長いが、次の週にはまたライバルたちとしのぎを削ることになる。しかし、この結果のおかげでチームにはブースターがかかっている。特に2人のドライバー、バルテリとジョウが素晴らしい成績を収めてくれた事にとても満足している。私たちの仲間として、彼らが最初のステップをこのように進められたことは、チーム内の関係性を築いていく上で、とても良いことだった。我々は、まずこの初戦を足場に更なるマシンの進化を目指し、今後も素晴らしいレベルの走りを常に披露していきたい」
バルテリ・ボッタス (#77):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー01/フェラーリ)
決勝:6位
ファステストラップ:1:36.599(53周目)
タイヤ:ソフト(14周)-ミディアム(22周)-ミディアム(9周)-ソフト(15周)
「今日の結果には非常に満足しているよ。自分にとってはもちろんのこと、チームにとってもポイント圏内でのW入賞は素晴らしいことだし、ジョウは最初のレースでポイントを獲得したわけだからね。レースは順調だったよ、スタートを除けばね。そう、最初はホイールスピンが酷くて、接触を避けるようにしていたから、1周目は周りからいいカモにされてしまった。でもちゃんと安定した走りができるようになると、とても良いペースでレースを進めることができた。僕たちは諦めず、チームの立てた戦略を実行して、最終的には状況を好転することができた。1周1周を確実にものにしていく事で、トップ10入りを目指したんだ。このような結果で新たなシーズンをスタートできたのは、とても良いことだね。もちろん、まだまだ改善していかなければならない点はあるけど、まだ今年の初戦だ。このチームの優先事項は信頼性だけど、この戦いで2台が揃って完走できたことはとても満足しているよ。誰もが良い仕事をしているから、チームは正しい方向へ向かっていると思う」
周 冠宇(ジョウ・グアンユー)(# 24):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー02/フェラーリ)
決勝:10位
ファステストラップ:1:36.685(39周目)
タイヤ:ソフト(15周)- ミディアム(22周)- ミディアム(8周)- ソフト(15周)
「言葉もないほど幸せだよ。様々な思いが駆け巡ってくるけど、最初に胸をよぎるのは、やはりチームへの思いだね。先シーズンを終えて、今シーズンの初戦を迎えるまでのチームの努力は並大抵のものではなかった。ちなみに、僕自身の1番の夢はF1に出場することで、その次がポイントの獲得だったんだけど、今日それが一度に叶ってしまった。レースが始まる前、19人の他のドライバーたちとグリッドにいる瞬間は、本当に興奮の極地だった。レース自体も強烈でハードなものだったし、マシン自体の性能よりもメンタルな部分の戦いが大きかったと思う。僕自身は、スタート時に問題が発生していて、最初のターンでマシンがアンチストールの状態(訳註: エンジン停止防止機能が働いている状態。サーキット上でのエンジン停止はそのままリタイアとなるため、クラッチを切ることでエンジンの回転を維持する必要がある)になってしまったので、そこからトップ10に食い込むためには、何か特別なことをしなければいけないと思ったんだ。一時はバルテリにも追いついたけど、10位を目の前にして、セーフティーカーが周回を始めた途端、再び順位を落としてしまった。まるでジェットコースターにでも乗っているような展開だったね。でも、自分のためにも、そして僕を支えてくれた様々な人々のためにも、持てる力と技術の全てをこのレースに注ぎ込むぞと思って走っていたよ。クールダウンの周回時には、気分はかなり高揚していた。この成績を残すために、チームメイトたちと一緒に行ったすべての努力が報われた瞬間だった。そして、そんなチームやチームメイトたちを心から誇りに思うよ。今日は、僕にとって一生忘れられない1日になるだろうし、もう少し余韻を楽しみたいね。でも、それが済んだら、すぐ次のサウジアラビアGPに向けて集中するよ。僕らが達成したいのは、この程度のものではないからね」