PRESS RELEASE

2021年 フォーミュラ1 シュタイアーマルクGP 決勝レース

アルファ ロメオ レーシングORLENは、シュタイアーマルクGPで、ポイント獲得まであと一歩のところまで迫りました。キミ・ライコネンは18番手スタートから11位にまで順位を上げ、ポイント圏内に近づいたところでチェッカーフラッグを受けました。8位のマシンと比べてもわずか数秒差でのゴールでした。同じマシンC41を駆るアントニオ・ジョヴィナッツィは、1周目でライバルのマシンにスピンを喫され、その後追い上げて15位でゴールしました。

戦略の選択肢が限られた今回のグランプリでは、ほぼすべてのチームが1ストップ戦略を選択していたため、ペースが勝負の分かれ目となりました。アルファ ロメオ レーシングORLENの両ドライバーは好スタートを切り、キミは18位から5つ順位を上げました。1周目でルクレールとガスリーの接触があり、アルファタウリのマシンはパンクして結果的にリタイアとなりましたが、アントニオもこのアクシデントの影響でスピンを余儀なくされ、最後尾に後退してしまいました。幸いにもマシンにダメージはありませんでしたが、収穫を得るのは難しい状況へと追い込まれました。

ハードタイヤでスタートしたキミは、第1スティントを長く走り、ライバルたちがタイヤ交換のためにピットストップしている間に一時は6位までポジションを上げました。そして36周目にピットインし、アントニオの1つ後ろの13位でコースに戻りました。

ニュータイヤを得たキミはチームメイトをパスし、その後、セバスチャン・ベッテルに追いつき、ターン4でベッテルをオーバーテイクして11位へとポジションを上げました。その後、ストロール、アロンソ、角田の3台のマシンに迫りましたが、さらなる追い上げの前にチェッカーフラッグが振られ、レースは終了しました。

周りのマシンに比べて長い第2スティントを走ることとなったアントニオはよく踏ん張りましたが、最終的にいくつかのポジションを譲り、15位でゴールしました。

惜しいところに迫りながらポイントを獲得できなかったのは残念ですが、チームのファイティングスピリットの表れたレースでした。アルファ ロメオ レーシングORLENは、アルピーヌ、アストンマーティン、アルファタウリと終始互角の戦いを繰り広げ、次週に同地で開催されるグランプリに向け感触を掴みました。

アルファ ロメオ レーシング ORLEN代表 兼 ザウバー モータースポーツ AG CEO フレデリック・ヴァスール:
「土曜の予選が難しい展開となり、チーム全員にとって挑戦の多いレースとなったが、全体的に良い仕事ができたと思う。ポイント圏内に最も近いポジションにつけ、しかも8位のマシンと比べて5秒差以下でゴールできたのは、あの予選順位を踏まえれば、まずまずのレースだったと思う。最終的にポイントは獲得できなかったが、レースのやり方には落ち度はなかったと思う。戦略も良かったし、ドライバーたちのパフォーマンスも良く、マシンのペースも良かった。最初から最後まで、周りのチームとバトルを繰り広げ、彼らに匹敵する、あるいは先行するだけのペースがあることを示すことができた。来週はこの成果を生かし、さらに上を目指してポイント圏内に戻りたいと思う」
キミ・ライコネン(#7):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー04/フェラーリ)
決勝:11位
ファステストラップ:1:09,128(57周目)
タイヤ:ハード(36周)-ミディアム(34周)
「あと10周あれば、おそらく何ポイントか獲得できていたと思うが、残念ながらそうはならなかった。今日はできる限りのことをし、あのスタート位置から最善の結果を得られたと思う。戦略は適切だったし、ペースも良かった。マシンのフィーリングも良かった。スタートも決まり、いくつかいいバトルができ、何台かパスした。それでも結果的にはポイントを得られなかった。来週のレースでは土曜の予選でいい結果を残して、チャンスを掴めるレースに繋げたいと思う」
アントニオ・ジョヴィナッツィ(#99):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー03/フェラーリ)
決勝:15位
ファステストラップ:1:09,723(44周目)
タイヤ:ミディアム(23周)- ハード(39周)
「1周目でスピンし、最後尾から挽回を強いられる状況では、難しいレースとなるのは避けられない。序盤は集団に追いつくために必死にプッシュしたが、それが仇となってしまった。ハードタイヤでアンダーカットして挽回しようとしたんだけど、レース終盤にはもうタイヤは終わってしまい、太刀打ちできない状態だったんだ。まあでも、キミが11位に入ったことからもわかるようにマシンのペースは悪くなかった。来週の予選で良い結果を出すことができて、ターン1でトラブルを避けることができれば、もっといいレースになり、ポイント獲得も可能だと思う」