PRESS RELEASE

2021年 フォーミュラ1 ハンガリーGP 決勝レース

波乱のレースとなったハンガリーGP。アルファ ロメオ レーシング ORLENは、キミ・ライコネンが11位、アントニオ・ジョヴィナッツィは14位でフィニッシュし、惜しくもポイント獲得を逃しました。レース序盤は2台とも好位置につけていたものの、ペナルティを受けたことで後方から追い上げを余儀なくされ、トップ10内でのゴールは叶いませんでした。

予選を今季最高の順位で終えたため、決勝レースに向けて期待は高まっていました。スタートの数分前に雨が降ったためレース序盤は大波乱となり、複数のマシンが戦線を離れ、スタートからわずか2周で赤旗が出されました。キミとアントニオは前方のアクシデントを避けるため避けて走らざるを得ず、この混乱をチャンスに変えることはできませんでした。しかし再スタートでは新たなチャンスも生まれました。

急速に乾いていく路面状況から、両ドライバーはフォーメーションラップ後にスリックタイヤに履き替える選択をしました。しかし、ピットストップ リリース システムの技術的な問題により、キミはピットレーンでニキータ・マゼピンのハースと衝突。ダメージはなかったものの、衝突を引き起こしたとして10秒のペナルティを受けました。アントニオもまた、ピットレーンでのオーバースピードによるストップ&ゴー ペナルティが科されました。結果、両者とも厳しい戦いを強いられることになりました。

レース中、アントニオは前方を走るミック・シューマッハに迫りましたが、タイトでツイスティなハンガロリンクサーキットではオーバーテイクは困難でした。キミは9位争いのグループに追いつきましたが、ダニエル・リカルドを抜いて、最終的に11位でゴールしました。

残念な結果となりましたが、シリーズ後半戦にまだ数多くのレースが残っています。サマーブレーク中にエネルギーを蓄え、より強くなって後半戦に挑みたいと思います。

アルファ ロメオ レーシング ORLEN代表 兼 ザウバー モータースポーツ AG CEO フレデリック・ヴァスール:
「期待の掛かったレースだったが、チームにとって非常に厳しい週末になってしまった。土曜日の予選では今季最高のパフォーマンスを発揮してレースに臨んだものの、レース序盤はカオスだった。ターン1のアクシデントで前方をブロックされ、それを避けようと回避したところ、オーバーテイクが難しいこのコースで最後尾からの挽回を余儀なくされることになった。残念ながらマゼピンとの接触やピットレーンでのスピード違反により、キミもアントニオもペナルティを受けてしまい、結果的にチャンスをポイントにつなげることはできなかった。多くのポイントを狙えるレースだっただけに残念だ。シーズン後半には多くのチャンスが訪れると信じて、努力を続けていくしかない」
キミ・ライコネン(#7):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー04/フェラーリ)
決勝:11位
ファステストラップ:1:21,518(58周目)
インターミディエイト(2周)- インターミディエイト(1周) - ミディアム(12周)- ハード(38周)- ソフト(16周)
「スタートは、あのようなコンディションでよくある通り、オープニングラップから大荒れとなり、ハプニングに見舞われた。ペナルティを科されるまでは順調だったが、あのペナルティでレースに大きな支障が出た。信号を出すリリースシステムにトラブルがあり、マゼピンと衝突してしまったんだ。ペナルティまではポイントを取れる可能性は高かったけど、最後尾から挽回するのはさすがに厳しかった」
アントニオ・ジョヴィナッツィ(#99):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー05/フェラーリ)
決勝:14位
ファステストラップ:1:22,736(44周目)
ミディアム(1周)- インターミディエイト(1周) - インターミディエイト(1周)- ミディアム(30周)- ハード(36周)
「ついてない一日だった。いい結果を残せるチャンスがあったのに、それができなかった。でも仕方がない。リスタート後のペナルティで、妥協を強いられる状況に追い込まれてしまった。トラフィックの中を走行する時間が長かったので、実際のところどのくらいのペースがあったのかはわからないけど、クリーンエアではかなり良かったので、ポイント圏内でゴールできなくて残念だよ。ブレーク中はリチャージすることに専念し、スパに強くなって戻ってきたいと思う。まだたくさんのレースが残っているので諦めずにがんばるよ」