PRESS RELEASE

2021年 フォーミュラ1 オーストリアGP 決勝レース

アルファ ロメオ レーシングORLENはオーストリアGPにおいて、ポイント獲得に近づく走りを示しましたが、結果はチームにとって悔しさが残る1日となりました。キミ・ライコネンは最後までトップ10争いを繰り広げ、最終ラップで接触により順位を落とし16位。チームメイトのアントニオ・ジョヴィナッツィはレース序盤でペナルティを受け14位でチェッカーフラッグを受けました。

スタートはアントニオが15番手、キミは16番手から出走し、今回も終始追い上げていく展開となりました。アントニオは1ラップ目の接触によりピットストップを余儀なくされ、後方から順位の回復を図りました。キミはハードタイヤで第1スティントを長く走り、ポジションアップを狙いました。

アントニオはレース序盤のペナルティにより、2度目のピットストップの際に5秒ストップを課せられ、前回同様に苦しい戦いを迫られる展開となりました。一方のキミは、ミディアムタイヤを最大限に生かして前を走るマシンとの差を詰めていきました。ラッセルとアロンソが10位争いをしているなか、キミはその差を縮めようと追い上げましたが、残念ながらセバスチャン・ベッテルとの接触によりポジションを下げることになってしまいました。最終ラップのその接触により2台ともコースアウトし、結局、キミはアントニオの2つ後ろの16位でレースを終えました。

ペースは良かったもののトップ10に入ることができず、厳しいレースとなりました。次のシルバーストーンで良い結果を残すためにやるべきことをやり、本来のポジションに戻れるように努めます。

アルファ ロメオ レーシング ORLEN代表 兼 ザウバー モータースポーツ AG CEO フレデリック・ヴァスール:
「いいペースで走行していながら、結局2レースともノーポイントでオーストリアを去ることになり残念だ。土曜の予選で振るわなかった代償を決勝で払わされることになってしまった。レース終盤のキミの走りが示していたように、マシンのペースは2台とも良かったが、ハードルが高いレースだった。ポジティブな点を挙げることもできるが、シルバーストーンでトップ10に入るためには弱点と向き合い、それを克服しなければならないと思っている」
キミ・ライコネン(#7):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー04/フェラーリ)
決勝:16位
ファステストラップ:1:08.520(62周目)
タイヤ:ハード(36周)-ミディアム(34周)
「マシンの調子はなかなか良かったが、トップ10に入るには十分ではなかった。最初のスティントをハードタイヤで長く走り、第2スティントはミディアムタイヤで10位を争いに加わることができた。アロンソがラッセルを抜き、自分も近づいていったところで、セブ(セバスチャン)と接触してしまった。その時点でレースは終わったが、ただ2人ともポイント圏内にはわずかに届いていなかったので、接触がなかったとしても結果は変わらなかっただろう」
アントニオ・ジョヴィナッツィ(#99):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー03/フェラーリ)
決勝:14位
ファステストラップ:1:09,042(55周目)
タイヤ:ミディアム(23周)- ハード(39周)
「フラストレーションが溜まる1日だった。先週と同様、1周目で妥協を強いられる展開になってしまった。エステバンと接触し、ピットに入らなければならなくなった。その後、ペースは良かったが、挽回するのは困難だった。ウィリアムズの後ろで引っ掛かってしまい、ペナルティまで喰らってしまった。早く忘れたい週末になってしまったよ。パフォーマンスは悪くなかったので、シルバーストーンではもっと良いレースができることを期待するよ」